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【おすすめ漫画】岳:石塚真一著

お題「我が家の本棚」

お題「#おうち時間

 

買い物でレジに並んだり、通勤電車に乗っていて、
「このギスギスした雰囲気嫌だな」
とか
「みんな疲れてるなー」
なんて感じませんか?

そんなときに読んでいただきたいのがこの作品。
岳:石塚真一著

 

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「三歩のやさしさに癒されて、自分も誰かにやさしくなれる作品」

私も大好きだけど、我が家の子供たちも大好きな作品。
この学校が休校期間中にチビ助1は2周目読み終わって現在3週目に突入。
(岳→鬼滅の刃→岳→ハンター×ハンター→岳)
どんだけ好きなんだ(゚Д゚)ノ

主人公の島崎三歩は北アルプスの山の上に住んでいる。
山が大好きで夏はテントで、冬は雪洞で生活している。
雪洞の描写がまた素敵で、一度お邪魔したくなるくらい素敵。
(冬に上高地から上なんて私はとても行けないけど)
子供たちは「このドアどうやって持ってきたの?」と不思議がってた。
どうやって上げたんでしょ?

やっぱりヘリか。

 

三歩は民間の山岳救助組織:山岳遭難防止対策協会(遭対協)に所属してボランティアで山岳救助を行っている。
三歩を中心に救助に携わる警察、相対協、民間ヘリ、山小屋のおじちゃんおばちゃん、登山者(遭難者)、遭難者の家族が織りなす人間ドラマ。
根底にあるのは三歩(作者)の「山を好きになってもらいたい」という大きな愛。

 

山には季節を問わず色々な人が訪れる。
人それぞれにドラマがあってその人々との触れ合いと、
登山の魅力・素晴らしさ、
自然の雄大さ・美しさ・厳しさ、
遭難するということと山岳救助の厳しさ・過酷さ・残酷さが丁寧に描かれている。

 

三歩は遭難者を責めない。
なんで?とか、どうして?なんて言葉は掛けない。
彼は遭難者に言う。
「よくがんばった!」「またおいでよ」と。

 

山が好き
山を好きな人のことも好き。
自分が好きなものを好きになってもらいたい。
山に興味ない人にも好きになってもらいたい。
好きなことをやるという強烈なポジティブさと大らかさ。

 

読み進めるうちに
山岳遭難の厳しさにゾッとし、
人間ドラマに涙し、
自然の雄大さに感嘆し、
三歩やさしさに癒されて
気がつくと心が軽くなっている。
そんな作品です。

 

今の時代に必要とされている、すべてを包み込むような三歩のやさしさに是非触れてみてください。

 


石塚真一の最新作:BLUE GIANTも面白い!
JAZZに人生をかける青春ストーリー。
(現在連載はBLUE GIANT SUPREME)

 

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