タイトル:蜜蜂と遠雷
作者:恩田陸
評価:特A
かつて天才と呼ばれたが、母の死をきっかけに表舞台から消えたピアニスト。
彼女が音楽とどう向き合って生きていくかを問う、再生のお話。
根底に「自分は音楽の神様に愛されているのか?」という天才ならではの問いと、音楽という言語を通じて人と通じ合えることの幸福が描かれています。
登場する全ての人物に救いがある恩田陸らしい成長譚。
音楽物を紙面でやるのはおそらく「BECK」(ハロルド作石)が成功の走りだと思いますが、読んでいて頭に浮かぶのは「ピアノの森」(一色まこと)。
ピアノの森の主人公カイを恩田流に解釈すると塵(ジン)になるのかな。
音楽に全く疎い私が読んでも面白かったので音楽に興味がある方が読むと相当面白いと思います。
この本を原作とした映画も昨年公開されています。
しかし、上下巻のこのボリュームを2時間の映画にしようと思うとちょっと詰め込みすぎでしたね。
原作を読んでいないと展開が唐突で意味が伝わりにくい部分がありました。
映像化するのであれば、1クール(1時間×12話)くらいで丁寧にやってほしかった。
再映像化の際はNETFLIXさん是非お願いします('◇')ゞ
コロナ渦で疲れ切って、優しい物語を欲している方におすすめです。
余談ですが小学校の時に私の音楽の教科書に毎曲ドレミを振ってくれた関口さんを思い出しました。
元気かなぁ。
学んだこと
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