7月に韮崎(山梨県)から信州峠経由で糸魚川(新潟県)までツーリングに行ってきました。(約250km)
かなりの暑さでしたが、楽しいツーリングでした。
最終日の直江津から糸魚川を結ぶ「久比岐自転車歩行者道」(国道8号線沿いのサイクリングロード)を走ってきました。交通量の多い国道とは分岐されて素晴らしく走りやすいサイクリングロードでした。日本海を見渡す景色や、補給できる道の駅もあるので、もっとメジャーになってもいいと思います。
そんな楽しいツーリングの途中で、フレームからアウターワイヤー受けが外れるというトラブルが発生。ワイヤーが引けないのでスプロケットのアウター側にギアが固定されたままとなってしまう事態が発生しました。
3日間のツーリングの初日。しかも、これから信州峠上るって時に(≧∇≦)
韮崎駅から信州峠(山梨-長野県境)までは基本的にずーっと上り基調。
後半にかけて斜度がきつくなっていきます。
そして、新しいバイパスができたため、旧道となっているため交通量も減り、自転車乗りとしては大変走りやすい激坂コースとなっています。さびれてしまったため、当然お店もありません。自転車屋、ホームセンターなんてもの当然望めません。地元の商店すら潰れてしまっているため、長野側に降りるまで補給できないコースとなっています。
幸いにも車の通行はほとんどないことから坂をクネクネ蛇行しながら登ります。
まぁ、無駄なあがきですね。
途中から結局押しました( ゚∀ ゚)
韮崎駅-信州峠:約30km(外れたのは残り10km地点)
韮崎駅:標高354m
信州峠:標高1464m
持って行った食料も水もギリギリでした。
途中にあった商店はどこも営業を終了して10年以上経過している感じがします。
唯一、遊漁券を売っているお店にアイスのショーケースがあったので、「やったー!」と思って駈け寄ったら凍ったニジマスが売ってました_(꒪ཀ꒪」
そんなわけで、何とか峠から下ってきてJR小海線:信濃川上駅で水分補給。ふー。
(駅の標高は1,138mで、JRの駅の中で4番目の高さ)
この先のコメリを目指します。
こんなとき自転車屋さんよりも頼りになるのはホームセンター。
農家の味方、コメリ(小海店)に到着。
さすがはコメリ。
接着剤の種類も豊富です。
20種類くらいの接着剤の中から選んだのはみんな大好き「セメダインのスーパーX」の中でも「ハイパー超多用途」。
それと固定用のクランプ。
2点で千円くらい。
とりあえず、アウター固定のまま、今晩の野営地:臼田まで走ります。
ヤスリはないですが、こんなご時世なのでアルコールは持っています。
これで脱脂します。
説明書に従って、接着剤を塗って5分放置します。
5分たったら張り合わせて、クランプで固定します。
説明書によると実用強度が出るまで3時間。
完全硬化まで24時間かかります。
翌日の出発までおよそ12時間。
夏で気温も高いことからおそらく大丈夫と踏んで、その日は安心して就寝。
翌日、クランプで固定したまま恐る恐る走り出すと変速に異常なし。
固定状況も良好なのでクランプを外します。
さすがスーパーX。
2日目の臼田(長野県)-妙高(新潟県)、3日目の妙高-糸魚川を難なく走り切りました。
全行程250kmのわずか10%も走らないうちにトラブル発生でどうなることかと思いましたが何とかなりました。
今回の教訓は、こまめに整備しても樹脂や接着系の経年劣化はどうにも防ぎようがないということ。
私のオルカブロンズは2014年製。もう7年か。
これより前のモデルはカーボンフレームでもネジやリベットでアウターワイヤー受けが取り付けてあります。これより後のモデルではフレームに穴が成形されていてそこに通します。ちょうどフレームの成型技術の過渡期のため接着という中途半端な固定方法になっています。
走行距離も2万キロ超えているはずなので耐久消費財と考えるとそろそろ新しいものに入れ替えてもいいころということでしょう。
リムブレーキでフルアウターなので自分で整備するには最高なんですけどね。
新車買おうとすると油圧のディスクブレーキでフルインナーという。
自分で整備するには厄介だなぁ。
追記:
その後、通勤時に接着した箇所がはがれました。しかも、自転車屋の前で('◇')ゞ
幸いにも、というか念のためにクランプをリュックに入れて走っていたので、クランプで挟んで固定したまま帰ってきました。
家で古い接着剤を除去して、ヤスリで接着面を荒らして、脱脂。しっかりクランプで固定して24時間養生。再接着後は300キロほど走りましたが今のことろ異常なしです。