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【ロードバイク】スラムRED22を組み付ける

分解、清掃、フレームのバリアスコート、重量計測が終わりましたので組み立てます。

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部品がそろいました。ペダルがSPDのままだ(;゚Д゚)

ワイヤーは日泉を使用します。

以前はシマノのオプティスリックを使用していました。

オプティスリックを含めシマノのワイヤーは表面に滑らかなコーティングをして抵抗を減らそうという加工をしています。

写真を撮り忘れましたが、このコーティングが使用していると劣化してはがれてきます。それがアウターケーブルの出入り口付近に溜まって抵抗になります。

日泉のケーブルはそもそものワイヤーの表面を滑らかに仕上げようという思想です。

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日泉

ちなみに交換前のワイヤー重量は一式で157gでした。

重量に関しては厳密に測れない(ワイヤーを組み付けてから切る、アウターも一度組み付けて長さ再調整で切ったりする)のでほぼ変わらずだと思うことにします。

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交換前のワイヤー重量

基本的にシマノと同じ部分の解説は省いていきます。

シマノと違う部分、苦労した部分について3点ありました。

 

・ダブルタップレバーのシフトワイヤーが通らない!

・クランクの取り付け方

・ディレイラーの調整(特にフロントが難しい!!)

 

 

・ダブルタップレバーのシフトワイヤーが通らない!件の攻略法

ハンドルにダブルタップレバーを取り付けます。

ブレーキワイヤーはブレーキレバーを目いっぱい握って、レバーとブラケットの接続部前面から入れます。シマノと同様です。

シフトワイヤーはブラケットの内側にある2つの穴の小さいほうから入れます。

シフトレバーをカチカチカチと一番ロー側へ変速させ巻き取り機のラチェットを緩めます。

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ワイヤーが通らない・・・

ワイヤーの導入口が見えるのでワイヤーを差し込みます。

素手でワイヤーの根本をつかんで押し込みます。

グッと( `ー´)ノ

グッと( `ー´)ノ

・・・・

('Д')ハインネーワ

 

びくともしません。

シリコンスプレーを吹いてみるもダメ。

全然入る気がしないので検索掛けてみると症例多数。

出てきた解決方法は2つ。

1.ペンチで根元を掴み、グッと押し込む。

2.ワイヤーを丸めて力が逃げないようにする。(売っているときのような状態で、差し込むところだけ5㎝ほど出してグッと押し込む)

 

今回は1.のペンチ法を採用しました。

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1.ペンチの方を採用します

ラジオペンチで根元を掴んでグッと押し込みます。

入りました(*'▽')

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上から出てきた

左から入って90度曲がって上から出てきます。

ここの曲率が左右で違うのでしょうか。

左レバーのシフトワイヤーは普通に入りました。

右だけ堅かったです。

 

 

・クランクの取り付け方

まずBBを取り付けます。

BBはスラム純正のBB GXP English。

使用したグリスはワコーズのブレーキプロテクター。

BB30の異音問題で話題となった高粘度グリスです。

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BB GXP Englishとブレーキプロテクター

BBの内径はドライブ側が24mm、ノンドライブ側が22mm。

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ドライブ側24mm

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ノンドライブ側22mm

ブレーキプロテクターは、もともとディスクブレーキのパッドに塗ってビビリ音を低減するためのグリスです。
(ちなみに塗るのはブレーキパッドの裏側のピストンと接する部分です。パッド側に塗ってはいけません('◇')ゞ)

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超高粘度!

例えるなら、ご飯粒をつぶした感じ、お餅みたいと言う感じでしょうか。

キャノンデールではBB30を組み付けるときに使用しているようです。

左側に塗ったのが下の写真です。

これをフレーム側にも塗って組み付けます。

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塗りたくらなくても大丈夫

ドライブ側からクランクを差し込みます。

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クランクを差し込みます

ノンドライブ側のクランクアームを差し込みます。

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クランク

スラムのクランクは2重のボルトで固定します。

(キャノンデールのSiクランクも似たような固定方法です)

一つ目のボルトでクランクアームを所定の位置まで押し込んで固定します。

 

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1つ目のボルト

8mmのアーレンキーで絞め込みます。

48-54N・mのトルク指定があります。

結構強力に絞め込みます。

一番力がかかるのと、ここが緩むと命取りと言う事でしょう。

(ちなみに普通乗用車のタイヤのボルト締め付けトルクは90~110N・mです)

 

そして2つ目のボルトを取り付けます。

こちらは10mmのアーレンキーで絞めつけます。

自転車整備で10mmのアーレンキーって初めて使ったかもしれません('ω')ノ

こちらは12-15N・m。

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2つ目のボルト

で、なんで二重になっているかというと、クランクアームを取り外すときに便利だからです。

内が8mm、外が10mmの穴が開いています。

外のボルトをつけたまま10mmの孔から8mmのアーレンキーを入れて内側のボルトを緩めます。

そうすると内側のボルトが緩んで外側に出てこようとすると10mmのボルトにあたります。

そのまま緩めていくと10mmボルトに固定されているクランクアームが外れてくるという仕組みです。

('ω')ノナルホド

うまいこと考えたもんだ。

 

今日はここまで。

次回の

・ディレイラーの調整(特にフロントが難しい!!)

につづく('ω')ノ