・ディレイラーの調整(特にフロントが難しい!!)をクリアします。
の続きフロントディレイラー編です。
前回チェーンを張ったところを書いてしまいましたが、時系列としてはリアディレイラー調整して、フロントディレイラー取り付けてからチェーンを張ります。
('ω')ノアタリマエダ
フロントディレイラーを取り付けます。
スラムのフロントディレイラーには取付高さと取付角度を確認するマーキングがしてあります。
クランクのチェーンリングの歯が通るラインをこのマーキングに合わせます。
まずはフロントディレイラーの高さ方向のセッティングを行います。
チェーンリングの一番高い歯がマーキング内を通過するように合わせます。
じっくり観察してみるとチェーンリングの歯の高さがそれぞれ違います。
高い歯と低い歯があります。
この両方がマーキング内を通過するようにフロントディレイラーの高さを設定します。
そしてこの設定はフロントディレイラーの羽がアウターの位置にある状態で設定しないといけません。
まだワイヤーを張っていないので手で羽をアウター側に押し上げてディレイラーの高さを調整し仮固定します。
楕円のチェーンリングを使用する人は一番高い歯がこのマーキング内に収まるように設定します。
続いて角度方向の調整をします。
アウター側に押し上げないといけないのでディレイラーが写りません(/・ω・)/
上から見てマーキングの位置にアウターチェーンリングが来るように角度を調整します。
写真には写っていませんがこのマーキングが羽の前側にもあります。
この時に
・フロントディレイラーの羽をアウター側に手で上げながら
・先ほど調整した高さがずれないように仮止めしたボルトを緩めて、
・角度を調整つつ、
・再度ボルトを締めて固定する。
と言う事をやらなくてはいけません。
角度調整するときに高さがずれる(´;ω;`)
ここが最難関でした('◇')ゞナンドヤリナオシタコトカ
リアディレイラーの調整とフロントディレイラーの調整がここまでできてようやくチェーンを通します。
・ロー側の限界設定
ギアをインナーローにします。(チェーンが一番内側の状態)
この状態でチェーンがフロントディレイラーの羽に摺らないように隙間0.5mmを狙って調整ボルトを回します。
このインナーローの状態でアウターチェーンリングとフロントディレイラーの隙間が1-2mmとなっていれば正解です。合わない場合は高さ、角度があっていないのでやり直します。
ここはかなりシビアです。
何度もやり直しましたよ(*‘∀‘)オニカ
・ハイ側の限界設定
次にアウターハイ側にチェーンを移動します。(チェーンが一番外側の状態)
フロントの変速レバーを目いっぱい押し込んだ状態でチェーンと羽の内側が1mmとなるようにハイ側のネジを調整します。
このレバーを目いっぱい引いた状態でチェーンの外側とフロントディレイラーの羽が擦らないように1mmの間隔があくようにセッティングします。
続いてチェーンをインナーローにします。ロー側でもチェーンが擦らないことを確認します。
クランクを回しながらフロントの変速を行います。チェーンが上がらない場合はケーブルアジャスターを調整してワイヤーの張りを強めます。
私は上がりませんでしたので若干強めに張りました。(強すぎてもダメです)おそらくここがスラムのフロント変速の肝です。
シャリシャリ擦るようならロー側の調整→ハイ側の調整を繰り返します。
ふー(*'▽')長い道のりだぜ
スラムRED22のフロントディレイラーは純正でチェーンキャッチャーが付いています。ってことは内側に落ちる前提かい!(;゚Д゚)
という突っ込みは置いておいても、スラムのチェーンキャッチャーはよくできています。
フロントディレイラーを固定するネジの中にネジで固定するという純正ならではの細かい芸が光ります。
フロントディレイラーを固定する4mmのボルトの頭の中に2mmのネジが切ってあります。
そこにチェーンキャッチャーをキャップのようにかぶせて2mmのボルトで固定します。
チェーンキャッチャーにはサイドのスイング幅を制限するネジもついています。
これだとフロントディレイラーの固定ネジをいじらずにチェーンキャッチャーの調整ができます。
スラムの場合、チェーンキャッチャーを付けるくらいで、再度フロントディレイラーを調整するのはさすがに嫌になりますよ( `ー´)ノ
ここまで整備台の上でできたら実際に試走します。(ローラー台がある人はローラーでもOK)
チェーンラインがクロスするアウターローからアウターハイまで変速バッチリです。
同じくインナーローからインナーハイまで試します。
フロントディレイラーの調整が決まるとアウターロー、インナーハイでも羽にチェーンが擦ることなく変速が決まります。気持ちいいぜ(*'▽')
スラムのフロントディレイラー交換は今まで整備した中でも、かなり手ごわい案件でした。
ディスクブレーキのオイル交換(シマノのXTしかやったことないですが)の次に手間のかかる作業でした('◇')ゞ