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【ロードバイク】保冷ボトルの保温力について比較実験してみた

【ロードバイク】保冷ボトルの保温力について比較実験してみた

夏に自転車で走るときに絶対必要なもの。
そう、水分補給に必要なボトルの比較をしてみます。

各社から色々なタイプが出ています。


私が現在主力で使っているのは下の写真左から二番目のキャメルバックのポディウムチルボトルです。
昨年新型にリニューアルされました。

自転車のボトルはキャメルバックとポーラーボトルが二大勢力でした。
しかし、みんな大好き我らのサーモスが近年その二強に割って入る群雄割拠な状態になっています。

サーモス:みんなが大好きな各種水筒、保温容器を作っている会社。登山用語で保温性のある金属製水筒のことを「テルモス」と呼ぶが、Thermosのギリシャ語読みがテルモス(ギリシャ語で熱の意味)。アメリカ・ヨーロッパを拠点に活動する保温ボトル会社Thermos Groupを平成元年に日本酸素株式会社が買収し、グループ傘下に収めている。

各社の強みと弱み、特徴を比較してみたいと思います。

 

まずは保温力の実験です。

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【エントリー商品】
左から
1. サーモス 真空断熱ストローボトル FFQ-600 600ml
2. CAMELBAK ポディウムチルボトル(新型)620ml
3. CAMELBAK ポディウムチルボトル(旧型)620ml
4. ポーラーボトル 20 OZ 590ml
5. ELITE(エリート) FLY ボトル 550ml(保温機能なし)

 

【実験概要】

各ボトルに詰めたく冷やした水を入れ、5分毎に水の温度を計測する。


【条件】
・建物の外、かつ日陰で計測。
・計測時間は12~13時。五分毎。
・実験当日の気象条件

天気:晴れ/曇
気温:32℃
湿度:53%
風速:ほぼ無風
ボトルの口から1.5cm下がりまで水を入れる
各ボトルの容量がバラバラですが、保温機能なしのFLYボトルを除くと620ml~590mlと平均容量607.5mlから比較して102.1%~97.1%と差が小さいので今回は考慮しないことにします。

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【実験手順】
1. バケツに氷を入れる。
2. 水を入れて5分ほどバケツ内を撹拌し、水の温度を十分に下げる。
3. 各ボトルに2.の水を入れ温度をなじませる。
4. ボトルの中身の水を捨て、1.の水だけを入れる。
5. 5分毎にふたを開け非接触型の温度計で水の温度を計測する。

 

【計測機器】
非接触型の体温計を使用します。たまたまアスクルで買えた非接触体温計MT-500(日本精密機器株式会社)を使用します。体温・物体・室温を計るモードが搭載されています。管理医療機器。物体モードの測定範囲:0~100℃

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管理医療機器(クラスⅡ)
『この法律で「管理医療機器」とは、高度管理医療機器以外の医療機器であって、副作用又は機能の障害が生じた場合において人の生命及び健康に影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。』(薬機法第2条第6項)

管理医療機器(クラスⅡ)は、第三者登録認証機関による認証を必要としますが、それ以外の管理医療機器は厚生労働省による承認が必要。クラスが上がる方がより使用方法や管理が難しくなります。例:クラスⅢ(人工透析器)、クラスⅣ(ペースメーカ)

隣に写っているのはAmazonで買った中国製の非接触型温度計。
新型コロナウィルスの影響で日本製の計測器(MT-500)が買えなかったのでその場しのぎで購入したものです。どの程度の誤差が出るか試してみます。

 

 

【実験開始!】


1. バケツに氷を入れる。
製氷機から贅沢に氷を入れます。バケツの半分くらい。

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2.水を入れて5分ほどバケツ内を撹拌し、水の温度を十分に下げる。
水を入れてよく撹拌します。
水の温度を十分に下げるため5分ほど撹拌を続けます。

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水の温度は4.2℃

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非接触型温度計(日本製)4.2℃

 

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非接触型温度計(中国製)反射して見にくいですが4.6℃。思ったほど誤差は大きくない

3. 各ボトルに2.の水を入れ温度をなじませる。
 ボトルの温度を下げるためにバケツの中に入れて、容器自体を冷やします。

 

4. ボトルの中身の水を捨て、1.の水だけを入れる。
 温度がなじんだら、中身を捨てて、冷やした水だけを入れます。
実験の目的が、各ボトルの性能差を調べることを目的としているからです。
実際は氷を入れて運用すると思いますが、各ボトルに同量の氷を入れることができないので、十分に冷やした水だけを入れます。

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並べました。

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実験前に保温力が高いと予想した順に左から並んでいます。

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各ボトルは隣から熱の影響を受けないように20cm離します。

 

それでは計測開始。

 

地味です。
5分毎にふたを開けて→ピッ→蓋を閉じる。

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繰り返します('◇')ゞジミデス

 

計測完了です。
実験結果は・・・

 

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ポーラーボトル(黄色)がキャメルバック(新型:オレンジ、旧型:グレー)より保温力が高い結果となりました( ゚Д゚)イガイダ

 

キャメルバックは新型、旧型で保温力に有意な差はない結果となりました。
モデルチェンジの際に保温材の改良はされていない感じがします。

 

サーモスは、というかステンレスボトルはさすがの結果です。
真夏に氷なしで運用するならこれ一択ですかね。
コンビニや自販機で買った飲み物を氷なしで十分冷やしておける性能です。

 

自転車でボトルを使用する場合、飲むだけではなく、頭にかけたり、傷口を洗ったりと様々な使い方をします。
また、飲む方法も、吸う・手で握る・流し込むと様々な方法があります。そこが普通の水筒と違うところです。

 

保温性能だけでは優劣がつかないので、次回は使い勝手、メンテナンスのしやすさについて比較します。

 

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