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【covid19】新型コロナウィルスの現在を知る【2020.7.1現在】

【covid19】新型コロナウィルスの現在を知る【2020.7.1現在】

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私が住む横浜市では2020年6月1日から小学校が再開され、本日7月1日から給食が再開されました。

小学校一年生は初めての給食です。
ようやく日常が戻ってきた感じがします。

 

しかし、ここ数日お隣の東京都では一日の感染者数が50人を超える日が続いています。


「現在の状況が良くなっているのか悪くなっているのか一度説明して!(゚Д゚)ノ」

という奥さんからの要望により整理してみたいと思います。

 

以前に紹介した各サイトと、東洋経済オンラインの特集ページが良くまとまった集計を載せてくれているのでそれを参考にしています。

 

poq-mamu-poq.hatenablog.com

 

現在までの状況を整理します。(2020年6月29日現在)

 

日本国内の状況
感染者数:18,270人
回復者数:16,424人
死亡者数:971人
1週間の新規感染者数:656人
1週間の死亡者数:17人


これらの状況が過去のどの時点と共通するか見てみます。
まずは感染者数の変化です。

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https://aatishb.com/covidtrends/より

2020年6月29日現在の過去1週間の新規感染者数:656人というのは過去をさかのぼると3月28日(686人)が感染者数としては近い状況になります。


3月下旬というと各種学校の卒業式が出来た、出来なかったが話題になっていたころです。
息子も幼稚園の卒園式でした。
卒園生と保護者のみで、時間を短縮した形で何とか実施にこぎつけたというのを思い出します。
謝恩会・送迎会のシーズンでしたが、飲み屋に行くなんてとんでもないといった雰囲気になり始めたころです。

 


次に死亡者数を見てみます。

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https://aatishb.com/covidtrends/?data=deathsより

2020年6月29日現在の過去1週間の死亡者数:17人というのは過去をさかのぼると4月2日(15人)が死亡者数としては近い状況になります。
3か月前と現在で死亡率(死亡者数/感染者数)に大きな変化がないため時期も同じような感じになります。

 

4月になり入学式をどうするかが話題でした。
横浜市内では公立小学校は入学式実施しました。(ただし保護者ひとりのみ出席可)
私立・国立の小学校では入学式を学校再開まで延期するというところもありました。(6月1日に実施)
私の勤める会社でも入社式は短縮して行いましたが、その後の集合研修は延期となり、5月のGW明けまで新入社員は自宅でリモート研修となりました。
様々な企業で在宅勤務が普及し始めたころです。
電車が空き始めて、通勤が楽になった反面、電車内の空気がものすごくギスギスしていたのを覚えています。

 

 

医療機関のひっ迫度を見てみます。

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https://crisis.ecmonet.jp/より

重症者における人工呼吸器装着数(ECMO含む)の推移を見てみます。
2020年6月29日現在:71人。
過去にさかのぼると3月28日(72人)と同じような状況と言えます

感染者数・死亡者数・医療機関のひっ迫度を見てみると、

現在の感染状況はおおむね3月末から4月初旬の状況と似ていると言えそうです。

 


実行再生産数

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https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/より

実行再生産数が1を割ると緩やかに感染が収束していきます。
3月下旬から5月の自粛効果で1を下回る期間が続きました。
しかし、想定されていた通り5月25日の緊急事態宣言解除後から増加に転じます。
増減を繰り返し、現在では1.43となっています。
(実行再生産数は麻疹(はしか)が12~18,インフルエンザが1.4~4と言われています)
感染爆発とまではいかないけれど、感染が広がっていく状態にあると言えます。

 

週刊東洋経済のページでは4月21日以前のデータがないのでナショナルジオグラフィックのページから引用します。

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https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/051200006/?SS=imgview&FD=77204549より

3月の実行再生産数は2近くまで高まっていました。
それが自粛の効果で1を切るように下がっていきます。
現在の実行再生産数1.43は感染者数が大幅に増えた3月の状態に戻るかもしれない瀬戸際と言えそうです。

 

 

 本当に瀬戸際なのか?を考える数字として入院が必要となる患者数、重症者数の増減を見てみます。


入院治療等を要する者

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https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/より

入院治療等を要する者は6月下旬から、すでに純増に転じています。
(新規に入院する人>退院する人)

 
重症者数

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https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/より

重症者数は5月の上旬から純減が続いています。
(新規に重症になる人<回復する人)
しかし、その減り具合がだんだん少なくなってきています。
このまま実行再生産数が同じ状態が続けばこの入院者数の数字を追いかけるように純増に転じることもありそうです。

 


ここでひとつ疑問が浮かびます。

3月の感染者と現在の感染者の年齢構成に変化があるのか?ということです。

 

 

年齢層別の重症化率を見てみます。

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福井新聞オンラインより

感染した際の重症化率は計算するまでもなく、20代以下の若年層が圧倒的に低い数字となっています。
現在、感染が増えているのが若年層であれば、例えこのまま感染者数が増えたとしても医療機関がひっ迫する事態にはなりにくいと考えられます。
逆に高齢者の世代で感染が増えているのであれば問題はより深刻です。


最近の感染者の年代別分類を探しました(‘◇’)ゞカナガワケンナカッタヨ

 

東京新聞のサイトから引用します。
東京都の感染状況です。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/24233より

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/24233より

現在、20代が4月中旬の流行ピーク時と同じくらいの感染者が出ています。
このグラフから重症化率に比例して世代別に感染対策への思慮深さが見て取れます

(‘ω’)ノアタリマエダ


ただ、30~40代も現在、ピーク時の半分くらいは感染者が出ているので社会生活に伴って感染が広がっています。


3か月前よりも感染者の年齢構成が下がっていることから、4月と同じ数だけ感染者が出たとしても病院がパンクするような重症者が多発する事態にはならなそうです。
(だから安心ということではありませんが)

 

感染者の年齢構成が分かるように発表しているのは調べた限りでは東京都だけでした。
(東京都は一人一人について、居住地・年代・性別について公表している)

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https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/?tab=referenceより

全国的なデータがあるとより参考になります。

 

 


過去の陽性者数

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https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/より

現在の感染者の年齢構成(東京都のみ)と過去の年齢別陽性者数のグラフから20代以上と10代以下の間に感染しやすさに断崖絶壁の壁があることが分かります。

 

感染リスクにここまで大きな差がある観察群が同じ規制の下で社会生活を送ることが合理的であるのか?という疑問符が付きます。

(ここまでのデータを見ると高校野球ファンの人は言いたいことがたくさんありそうです)


おそらく感染が再拡大してくると、学校の休校問題が再浮上します。
感染を抑えつつ社会を回していく理論的な判断が必要となります。

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